オリンピックに渦巻く誹謗中傷…JOCが声明、海外でも問題化

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先月7月26日に開幕したパリオリンピック。世界各国から集まったアスリートがしのぎを削る一方、オンライン上での誹謗中傷が国内外で問題となっている。

日本オリンピック委員会(JOC)は、SNS上で選手への誹謗中傷が増加していることを受け、異例の声明を発表した。JOCは、「行き過ぎた内容には法的措置も検討する」と強調し、ファンに対して冷静な応援を呼びかけている。

一方、中国・北京市の公安局は、同国の代表選手をSNSで誹謗中傷し「社会に悪影響を与えた」として29歳の女性を拘束した。この女性は卓球女子シングルスの決勝戦に関連して選手やコーチを中傷していたとされている。関連して、中国のSNS「Weibo」上でも、中傷を防ぐための警告が発せられ、300のアカウントが投稿禁止措置を受けた。

また、パリオリンピックの開会式に出演したフランスのDJで性的少数者の活動家でもあるバーバラ・ブッチ氏は、自身への誹謗中傷や殺害予告が相次いでいるとしてフランス当局に告発を行ったことを発表した。開会式でのパフォーマンスが宗教的侮辱と批判され、キリスト教団体や極右団体からの反発が広がったことが関係しているとみられる。ブッチさんは「自分を恥じることはない」と述べ、批判に屈しない姿勢を強調している。

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