学校であれ、遊び場であれ、仕事場であれ、インターネット上であれ、ハラスメントはハラスメントである。
しかし、ネット上でのいじめは軽視されている。被害者は汚名を着せられ、冗談が通じないつまらない人間と嘲笑される。多くの人々は、このような行為によって被害者が深刻な被害を受けることを受け入れようとしない。
ネットいじめは、現実的で被害が大きいだけでなく、私たちの中で最も弱い立場にある子どもたちへの脅威でもある。ネットいじめの統計は、その代償の大きさを示している。うつ病や自殺率の増加から、社会不安や疎外感まで、その苦痛がもたらすものは、否定できないほど深刻だ。
ネットいじめの統計-主な結果
- 米国の10代の若者の90%が、ネットいじめは問題だと考えている。
- いじめ被害を受けた若者の15%が、この問題を秘密にしたいと考えている。
- ネットいじめを受けた生徒は、自殺を試みる可能性が約2倍高い。
- 10代の若者の80%は、他人がネットいじめをする理由を「面白がっている」からだと答えている。
- いじめ被害者の37%が社会不安になる。
- 米国の10代の若者の59%が、ネット上でのいじめや嫌がらせを経験している。
- 9歳から12歳の子どもの14.5%がネットいじめを受けたことがある。
- 10代の若者の66.3%がネットいじめの被害者を助けようとした。
子どものインターネット利用に関する統計
アメリカの10代の若者の95%がインターネットを利用している
ネットいじめに関する統計によると、若者、特にティーンエイジャーは、ほぼ全員がネット上で交流している。彼らのほぼ全員(95%)が現在オンラインを利用しており、そのほとんどが学校、ビデオゲーム、ソーシャルメディア、ビデオストリーミングのために日常的にインターネットを利用している。
常時ネットと繋がっている世代は、親世代よりも被害やいじめに遭いやすい。サイバー空間では誰かに嫌がらせをする機会が増え、インターネットの匿名性はいじめから逃れることを容易にしている。
(出典:Cyberbullying Research Center)
10代の若者の45%が、常にインターネットを利用している
より明白な事実のひとつは、スマートフォンのおかげで、PCやノートPCの近くにいなくても、24時間オンラインにいることが可能になったということだ。これにより、人々、特に10代の若者がインターネットに費やす時間が大幅に増加した。2014年には、10代の若者の24%が常にインターネットを利用していると回答した。2018年には、その数は45%に増加している。
(Pew Research Center)
高校以外で友人と直接会う時間を持つ若者はわずか25%
インターネットは全米の若者たちの行動を変えつつあり、10代の若者たちは友達との付き合いよりもオンラインで過ごす時間の方が長くなっている。ピュー研究所が最近実施した調査では、若者のうち、毎日友人とオフラインの時間を過ごしているのはわずか4分の1だった。このことは、オンラインの世界がいかに重要で、ソーシャルメディアでのいじめが若者にとっていかに有害であるかを示している。(Pew Research Center)
十代の若者の15%がセクスティングをしている
性的なメッセージや露骨な画像のやりとりであるセクスティング(Sexting)は、若い世代がスマートフォンを利用する時間が長くなるにつれ、人気が高まっている。10代の若者のセクスティングに関するデータによると、18歳未満の青少年の15%がセクスティングを送信し、27%が受信している。自分の裸の写真や露骨なメッセージを共有するこの傾向は、ネットいじめの統計も押し上げており、普及が進むにつれてネット上での嫌がらせが増えることが予想される。(JAMA Pediatrics)
15歳から17歳の少女の35%が、望まない露骨な画像を受け取ったことがある
米国の思春期のネットいじめに関するデータは、若い女子が男子よりも望まない露骨な画像を受け取る可能性が高いことを物語っている。10代の全回答者のうち、女子の29%、男子の20%がこの種のメッセージのターゲットになったと答えている。また、10代の女子が年齢を重ねるにつれてその数は増加しており、15~17歳の女子の35%が望まない露骨な画像を受け取っているのに対し、同年齢の男子は20%である。(Pew Research Center)
コメントを残す