ブラジルの最高裁判所は、X社(旧ツイッター社)に対して、国内でのサービス停止を命じた。最高裁はこれまで同社に対し、政治関連の偽情報を拡散するアカウントを削除するように求めていたが、応じてこなかった。
今回の決定を受け、CEOであるイーロン・マスク氏は自身のXアカウントで「言論の自由は民主主義の基盤だ」と投稿し、ブラジル政府を強く批判。「強権的なブラジルの政権は、国民が真実を知ることを恐れている」と述べ、政府の措置に対抗する姿勢を明確にした。
加えてマスク氏は「Xがブロックされた場合であっても、VPN(※1)を使えばアクセスを継続できる」と投稿したが、政府はVPNを経由してXにアクセスした場合、1日当たり5万レアル(約130万円)の罰金を科すと警告している。
※1 VPN…Virtual Private Network(仮想プライベートネットワーク)の略で、導入すると国外のネットワークを経由してインターネットを利用できる。この技術により、ブラジル国内でXがブロックされていても、海外のネットワークを経由することで規制を回避できる場合がある。
また、ブラジルの最高裁判所はXが命令に従わなかったとして罰金を科しており、これまでの罰金の累計は約1800万レアル(約4億7000万円)に達している。
VPNの使用を推奨するイーロン・マスク氏の投稿
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