日本パラリンピック委員会(JPC)は8月23日、パリパラリンピック アーチェリー日本代表の重定知佳選手(41)が出場を辞退したことを発表した。
重定選手は、3年前にある選手のブログに「悪あがきもほどほどにした方がいい」などのコメントを投稿し、これが名誉毀損にあたるとして訴えられていた。東京地方裁判所は今月初め、重定選手に対して約124万円の賠償を命じた。
当初日本身体障害者アーチェリー連盟は、重定選手のパラリンピック代表選手としての推薦は有効であるとしていたが、JPCは「スポーツの高潔性を脅かす行為に関与してはならない」とする国際大会への選手派遣規程に違反する可能性があると判断した。22日、重定選手からパリパラリンピックの出場辞退の申し出があり、JPCはこれを受理した。
重定選手は「私の軽率な投稿で傷つけてしまったこと、心よりお詫び申し上げます」とコメントしている。
今月11日に閉幕したパリオリンピック期間中には、8,500件以上のオンラインでの誹謗中傷が国際オリンピック委員会(IOC)によって報告されており、選手に対するネット中傷が大きな問題となっている。パラリンピックは本日28日に開幕する。
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