SNSで暴動あおる…英国の「キーボード戦士」に禁錮3年

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今月16日、SNSを使って人種差別的な暴動を扇動したとして、イギリス東部在住のウェイン・オローク被告(35)に禁錮3年の実刑が言い渡された。

イギリスでは、2024年7月30日でルワンダ出身の両親を持つ移民2世の被告が、少女3人を刺殺する事件(*)が発生。その直後からインターネット上では、「犯人は2023年にイギリスに亡命してきたイスラム教徒」という事実と異なる情報が拡散され、移民排斥を訴える人々がモスクや公共施設を襲撃するという事件が各地で起きていた。

Sick Of It(@WayneGb88)の名前でX上に10万人以上のフォロワーを持つオローク被告は、これらの偽情報を投稿し、人種的憎悪を煽る発言を繰り返したほか、サンダーランドで起きた大規模な暴動を称賛する内容も投稿し、さらなる行動を促すような発言を行っていた。

一連の投稿に対し、オローク被告は「投稿は単なる冗談だった」と主張したが、裁判官はそれを認めず、被告のような「キーボード戦士」が暴力行為を助長したと指摘。オローク被告の訴えは退けられた。

オローク被告のXアカウント

今回の大規模な暴動を受け、警察はオンラインでの有害なコンテンツに対しても厳格に対処する方針を示している。

*少女3人を刺殺する事件…今回の暴動の発端となった、イングランド北西部サウスポートで少女3人が刺殺され、子ども8人と大人2人が負傷した事件。犯人はウェールズ出身のアクセル・ムガンワ・ルダクバナ被告(18歳・犯行当時は17歳)で、現在は殺人罪で起訴されている。

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